ゲームコレクター・酒缶がゲームコレクターさんのご自宅に訪問してゲームの話をするゲームコレクター訪問。
第12回は、目印になるようにパックマンパーカーを着て最寄り駅まで迎えに来てくれたごぶさんのご自宅に訪問させてもらいました。
今回のコレクター:ごぶさん
イベントでDJをする20台なのに、幻想文学の知識が豊富というギャップに満ち溢れたゲームコレクター。
クリーチャーマニュアルのデータを確認するのが大好き。
酒缶 『魔法使いの丘』(※1)とか
4冊続いていましたね。
ソーサリーシリーズ(※2)でしたっけ。
(※1) 『魔法使いの丘』……スティーブ・ジャクソン作のゲームブック・ソーサリー4部作の1冊目。1985年に東京創元社から発行され、2003年に『シャムタンティの丘を越えて』に名称変更されて創土社から発行されている。
(※2) ソーサリーシリーズ……『魔法使いの丘』はソーサリー4部作の1作目。ソーサリー4部作は『魔法使いの丘』『城砦都市カーレ』『七匹の大蛇』『王たちの冠』の4作品で構成されている。
ごぶ ゲームブックで初めてキャンペーン方式
を取り入れたゲームです。『魔法使いの丘』
は単体でプレイすることができますけど、
一度使ったキャラクターのデータを
次の本で引き継げる(※3)。
(※3) キャラクターのデータを次の本で引き継げる……通常のゲームブックは、1冊ずつ独立しているが、ソーサリー4部作では、前のシナリオをクリアした時のキャラクターデータを次のゲームに持っていくことができた。
ごぶ こちらはアメリカの
スティーブ・ジャクソン(※4)が作った
『サソリ沼』(※5)。普通のゲームは
ページを進むと戻って来れないんですけど
このゲームでは戻って来れるんです。
(※4) アメリカのスティーブ・ジャクソン……アメリカのゲームデザイナー。TRPG『ガープス』の作者として有名。
(※5) 『サソリ沼』……『サソリ沼の迷路』のこと。アメリカのスティーブ・ジャクソンの作品。
酒缶 じゃあ、このゲームはシナリオ的に
先に進んでいるわけではなくて、パラグラフ
がそのまま部屋に対応しているんですね。
ごぶ これは実験作ですね。ただ戦闘して
ストーリーを追っかけるだけではなく、
システムがしっかりと作られています。
酒缶 本の形をしているけど、
一つ一つ違ったシステムが
しっかりと構築されているんですね。
ごぶ こちらのJ・H・ブレナン(※6)のゲームは
大体14が死亡パラグラフで、
死んだらとりあえず14に行きなさい
と言われるんです。
(※6) J・H・ブレナン……アイルランドの作家。代表作は『ドラゴンファンタジー』シリーズ。
酒缶 14に行くように書かれているのを見たら
「あぁ、死んだんだ」という感じなんですね。
でも、何で14なんだろう?
海外だと不吉な数字は13ですよね。
ごぶ この人はギャグの人なので、
わざとずらしているのかもしれません。
14は死亡パラグラフとして有名なので、
最近のゲームブックでもパロディで
「14に行け」というのが
お約束になってます。
ブレナンをやったことがある人なら
「14に行け」に反応できると思います。
(つづく)