ゲームコレクター・酒缶がゲームコレクターさんのご自宅に訪問してゲームの話をするゲームコレクター訪問。
第１１回は、ベテランライターさんからすごいコレクターさんがいるという推薦を受けて、ヒロさんのご自宅に訪問させてもらいました。



今回のコレクター：ヒロさん
海外で発売されている国内未発売タイトルや任天堂タイトルを中心に収集しているゲームコレクター。
ＰＣ−ＦＸをコンプしていて、ゲームの黎明期からの知識が豊富。

11-2.押入れの中からからまばゆい光が……

ヒロ　棚に置けないモノはダンボールに入れて
　　　押入れに入れています。



酒缶　部屋自体がディスプレイを
　　　兼ねているからきれいに収まらないものは
　　　押入れなんですね。
　　　光線銃(※１)とかあるのがすごいですね。

(※１) 光線銃……ファミコン世代にとって光線銃はファミコンの光線銃だが、ここでの光線銃は1970年以降発売された光線銃シリーズのこと。



ヒロ　でも、この辺は皆さん、
　　　デフォルトじゃないですか？

酒缶　何気にいろいろありますね。
　　　タイムショック(※２)とか……ＤＤ(※３)
　　　くらいならボクも持っているんですけどね。
　　　光速船(※４)も２台あるし。

(※２) タイムショック……クイズタイムショック！ではなくて、任天堂が1972年に発売したボードゲーム。時間内にピースをはめないとバーンとはじけ飛ぶゲーム。類似品にエポック社から発売された『パズルパーフェクション』がある。
(※３) ＤＤ……ＮＩＮＴＥＮＤＯ６４の下に接続して使う磁気ディスクドライブ。正式名称は６４ＤＤ。
(※４) 光速船……1983年にバンダイが発売したゲーム機。9インチモニタ一体型という形状が特徴だったが、54800円と高額だったため、普及しなかった。



ヒロ　１台壊れてもいいように、２台持っています(※５)。

(※５) １台壊れてもいいように、２台持っています……壊れては困るけど、壊れてしまうとゲームで遊べなくなってしまうので、できれば予備を持っておきたい。心配なら３台目や４台目も。

酒缶　普段遊んでいますか？

ヒロ　遊んでいますよ。お客さんが来るときに
　　　出しますよ。遊んでみますか？

酒缶　ぜひ。

ヒロ　光速船は本体よりもソフトの方が
　　　大事なんですよ。ソフトの方が
　　　手に入りにくいんですよ。



酒缶　海外版ですか。

ヒロ　べクトレックス(※６)です。すぐに
　　　取り出して遊べないと嫌なんですよ。
　　　これは『マインストーム』(※７)、
　　　光速船にすでに入っているソフトです。
　　　『ポールポジション』(※８)もありますよ。

(※６) ベクトレックス……1982年にＧＣＥ社が米国で発売したゲーム機。ＶＥＣＴＲＥＣ。光速船のこと。
(※７) 『マインストーム』……光速船に内蔵されているソフト。電源を入れればすぐ遊べるので便利。
(※８) 『ポールポジション』……ナムコ（現・バンダイナムコゲームス）が1982年にアーケードゲームとして発表したレースゲーム。

酒缶　頑張ってますねぇ(※９)。
　　　ゲームであんまり頑張ってますという
　　　評価はないのですが。
　　　レトロのものを動かしている人が
　　　いないので貴重ですね。

(※９) 頑張ってますねぇ……頑張ってました。本当に頑張ってました。グルメリポーターの気持ちが少しわかったような気がする。

ヒロ　やっぱり遊びたいときに遊べる環境がないと。

酒缶　皆さん、古いものを持っていても
　　　遊べる環境がなくて。

ヒロ　それじゃ、ゲームが可哀想ですね。
　　　ゲームは遊ばれるためにあるのに。



（つづく）