ゲームコレクターの酒缶が読者のご自宅に訪問してゲームの話をするゲームコレクター訪問。
第7回はせっき〜さんのご自宅に訪問し、レトロPCゲームを見せていただきました。
今回のコレクター:せっき〜さん
20代にしてレトロPCゲームに精通しているコレクター。本職はゲームプログラマー。
ゲームに関するブログを運営し、最近はアナログゲームにもはまっている。
ブログ「せっき〜のゲーム屋さん」
↑これだけのゲームソフトが壁際に積まれていると、見ているだけで楽しくなる。
現在住んでいる家にあるゲームの総数は200作品以上あり、実家にも同じくらいの数のゲームがあるとのこと
酒缶 子どもの頃、どんなゲームで遊んでいました?
せっき〜 マイクロキャビン(※1)が好きで
『サーク』(※2)シリーズとかやっていました。
コンシューマゲーム機を買ってもらえず、
最初に買ってもらったのはMSX。
(※1)マイクロキャビン 1982年からゲーム開発を行っている老舗ディベロッパー。
(※2)「サーク」 1989年にマイクロキャビンが発売したアクションRPG。スーパーファミコンやPCエンジンにも移植されている。
せっき〜 基本的にパソコン少年だったので、
雑誌に掲載されているゲームの
プログラムを打って遊んでいました。
とくに「MSX・FAN」(※3)は
10台前半の投稿者が多かったので、
僕にもゲームが作れるんじゃないかと
思って楽しんでいました。
(※3)「MSX・FAN」 徳間書店インターメディアが発行していたMSXの専門誌。1995年休刊。
↑『フレイ』のマニュアル、マイクロキャビンが発売したアクションRPG。マニュアルには開発者の主張やイラストのページが存在する
酒缶 MSXの後はどんなハードのゲームで遊んでいました?
せっき〜 それが僕、ナイコン少年(※4)だったので、
MSX以降のハードはWindows機まで
飛んじゃうんですよ。
ただ、当時「BASICマガジン」(※5)を
購読していたので、PC9801とかで
すごいゲームが出ているのを見て、
「大人になったら遊んでやるぞ」といきこんでいたら、
こんな大人になってしまいました。
(※4)ナイコン少年 80年台、パソコンがまだマイコンと呼ばれていたころに、コンピュータに興味があるのに持っていない人のことをナイコンと呼んだ。
(※5)「BASICマガジン」 電波新聞社から発行された雑誌「マイコンBASICマガジン」のこと。2003年休刊。
↑『ナビチューン・ドラゴン航海記』、工画堂スタジオが発売したRPG。 付属の布製海図に描かれている海流はクリアするために必須な情報
酒缶 MSX以外のゲームはどうやってプレイしているんですか?
せっき〜 プロジェクトEGG(※6)などで
ダウンロードできるものをプレイしています。
(※6)プロジェクトEGG レトロPCゲームをWindows用に復刻するD4エンタープライズが運営するプロジェクト
酒缶 ダウンロードのゲームでプレイしていたら、
パッケージのゲームソフトを買わなくても
いいような気がするのですが?
せっき〜 当時のPCゲームは、
パッケージやマニュアルが
すごく豪華なことが最大の特徴で、
これがないと楽しめません。
『ラストハルマゲドン』ではマップとシールが
付いていて、プレイ状況に合わせて
シールを貼るようになっているし、
『クリムゾン2』では布マップがついていて、
「この辺にいるんだ」と思いながら遊ぶのが
楽しいんです。
↑『ラストハルマゲドン』、飯島多紀哉氏が開発に関わったRPG。左がPC8801版で右がMSX版。せっき〜さんの部屋にはマップ未使用のMSX版がもう1本ある
↑『クリムゾンU−邪神の逆襲−』、クリスタルソフトが発売したRPG。パッケージの右下に赤地に白文字で「特典大型布製カラーマップ付」とある
(つづく)