ゲームコレクターの酒缶が読者のご自宅に訪問してゲームの話をするゲームコレクター訪問。
第7回はせっき〜さんのご自宅に訪問し、レトロPCゲームを見せていただきました。
今回のコレクター:せっき〜さん
20代にしてレトロPCゲームに精通しているコレクター。本職はゲームプログラマー。
ゲームに関するブログを運営し、最近はアナログゲームにもはまっている。
ブログ「せっき〜のゲーム屋さん」
せっき〜 子どもの頃、憧れていたんですよ。
昔は開発者がゲーム雑誌によく出ていて、
「こういう人が作っているんだ」と感じること
ができたんですけど、最近って、
ディレクターしか出ないじゃないですか?
最近は、本当にゲームを作っている人が
表に出て来ないのが残念です。
当時はゲームで遊んでいると、
開発スタッフがみんなで笑って
クリエイトしている空気が読み取れて、
僕自身もこういう大人になりたいな、
と思っていました。
酒缶 なりたかった大人になれていますか?
せっき〜 なれていますね。
小さいディベロッパーって、
まだその空気が残っているので。
やっぱりゲームが作りたくて作っているんだ
ということを感じます。
だから、部屋に積んであるゲームを
見ながら昔を思い返すと初心に戻れる
っていうのがプラスだったりしますね。
楽しんで仕事をできているのは幸せですね。
↑『シャロム』、コナミが発売したアドベンチャーゲーム。「この箱を開けるべからず」とあり、手にした時点でゲームが始まっている
↑『あーくしゅ』、ウルフチームが発売したアドベンチャーゲーム。『アークス』などウルフチームのゲームをパロディー化した作品
酒缶 今後の目標を教えてください。
せっき〜 知らないタイトルはなくしたいので、
全部集めて全部遊びたいです。
↑『バイブル マスター』、グローディアが発売したシミュレーションゲーム。パッケージ自体がバイブルの形になっている
酒缶 最後に、せっき〜さんにとって
コレクションとはなんですか?
せっき〜 子どもの頃の憧れを
ずっと大切にしていたいところですね。
作り手としても、子どもの頃のものって
大きいと思うので、こういう風に
集めていることが作り手としても
プラスになっていると思います。
憧れも大事にしていきたいですね。
これがあるからゲームを作る仕事を
しているわけですし。
酒缶 本日は、ありがとうございました。
↑『アマランス』シリーズ、風雅システムが発売したRPG。それぞれのパッケージには、風雅新聞というオリジナルの新聞が入っている
↑『カオスエンジェルズ』、アスキーが発売したRPG。右下の「防犯の魔法 解除用キーワード一覧表」が時代を感じる
訪問後記
パソコンのゲームはパッケージもマニュアルも大きいのですが、実はそのマニュアルに遊びがあったり、
ゲームに密接に関わる豪華な備品があったりして、とにかくサービス精神旺盛なところに魅力を感じました。
また、開発者との距離感の近さも大変魅力的に感じましたけど……Twitterのブームによって、再びゲームを開発している人の顔が見える時代が訪れるかもしれませんね。
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