ゲームコレクターの酒缶が読者のご自宅に訪問してゲームの話をするゲームコレクター訪問。
第７回はせっき〜さんのご自宅に訪問し、レトロＰＣゲームを見せていただきました。



今回のコレクター：せっき〜さん
２０代にしてレトロＰＣゲームに精通しているコレクター。本職はゲームプログラマー。
ゲームに関するブログを運営し、最近はアナログゲームにもはまっている。
ブログ「せっき〜のゲーム屋さん」

7-1.憧れのキャビン（Web出張版）

酒缶　これは……ザ・タワーオブ……キャビン？

せっき〜　『THE TOWER OF CABIN？〜キャビンパニック〜』です。
　　　タイトルは、マイクロキャビンから発売されている
　　　『The Tower of Gazzel 〜Xak -ガゼルの塔-』のパロディで
　　　マイクロキャビンというゲーム会社に
　　　遊びに行くだけのゲームなんです。
　　　よくこんなの出したなっていう……。



酒缶　マイクロキャビンの
　　　ゲームのキャラクターが出てくるゲーム
　　　というわけではなくて？

せっき〜　マイクロキャビンのビルの中にいる
　　　開発者に会いに行くゲームです。
　　　開発者が実際に打ちこんでいるんだろう
　　　というようなメッセージを、
　　　ゲームの中の開発者が喋ってくれます。

酒缶　開発者の顔が出てくるんですか？

せっき〜　ドット絵で。僕、子どもの頃の憧れは
　　　キャビンに就職することだったんです。
　　　マニュアルには間取り図が掲載されていて
　　　……これが当時の記事です。



酒缶　これは忍びこんで下さいってことですかね。
　　　８０年代くらいには、遊びに来てくださいよ的な
　　　ノリがあったと思うんですけど、
　　　そのノリが残っていたんですかね。
　　　今はありえないですよね。

せっき〜　ありえないです。
　　　本当にありえないです。
　　　このゲームを発売できたということは、
　　　自分でゲームを作っている人たちが
　　　ゲームの開発現場に興味を持っていたん
　　　だと思うんですよ。このゲームには、
　　　プログラマーが趣味で作ったミニゲーム集
　　　とデザイナーが趣味で描いたイラストが
　　　収録されているんですけど、
　　　僕は当時大喜びだったんですよ。
　　　これが憧れのキャビンだ〜、という感じで。


おまけ



酒缶　レトロＰＣゲームの場合、今遊んでいて
　　　詰まってしまったらどうするんですか？

せっき〜　実家に昔のゲーム雑誌が大量に
　　　残っているので、雑誌で調べます。

酒缶　ネットで調べるんじゃないんですね？

せっき〜　ファミコンのゲームはユーザーが
　　　たくさんいますけど、レトロＰＣのゲームって
　　　ユーザーがそれほど多くないんですよ。
　　　だから、ネットに情報がないゲームが
　　　多すぎて……。



（つづく）