ゲームコレクター・酒缶がゲームコレクターさんのご自宅に訪問してゲームの話をするゲームコレクター訪問。
第10回は、mixiでATARIコミュと3DOコミュの管理人をしているラースさんを口説き落として、ご自宅に訪問させてもらいました。色々と想定外のモノがあったため、ノープランな展開になっています。
今回のコレクター:ラースさん
レトロハードを中心にゲームを収集しているゲームコレクター。
ハンドルネームは「マジック:ザ・ギャザリング」で「ラースのドラゴン」を3枚持っていたことから。
酒缶 3DO(※1)の魅力は?
(※1) 3DO……アメリカの3DO社が提唱したマルチメディア規格。Audio、Videoに続く3つ目の「O」になるように「3DO」と名付けられた。酒缶はあと3本で国内市販タイトルコンプ。しかし、10年前から状況が変わっていない。
ラース 3DOは他のハードにない
独特な世界観に魅了されまして。
3DOでしか発売されていない
海外タイトルが多いです。
酒缶 確かに独特な世界観がありますよね。
あれっ? 『DOOM』(※2)持ってんの?
(※2) 『DOOM』……当時のコンシューマ機にはほぼ移植されているシューティングゲーム。3DO版は1996年にバショウハウスから発売された。通信販売限定だったため、出荷数は少ないと思われる。酒缶が所有していない3DO用ソフトの1つ。欲しい。
ラース 2枚持ってますよ。
酒缶 いいなぁ。写真撮っておこう。
ラース 3DOのお薦めタイトルは
『オーバードライビン』(※3)と
『ロードラッシュ』(※4)です。
(※3) 『オーバードライビン』……1994年にエレクトロニック・アーツ・ビクターから発売されたドライビングレーシングゲーム。後に日本国内でも『ニード・フォー・スピード』に名称変更されたシリーズの第1作目。関係ないけど、まったりと遊べるドライビングゲームなら、酒缶はメガドライブの『ハードドライビン』の方が好き。
(※4) 『ロードラッシュ』……多機種に移植されている暴力ありの3Dバイクレースゲーム。3DO版はエレクトロニック・アーツ・ビクターから1994年に発売されている。敵を殴り倒しながらゴールを目指すが、誰が吹っ飛ばされても痛々しい。
酒缶 どちらも他のハードでも
シリーズが出ていますよね。
ラース 『オーバードライビン』は他機種でも
出てますが、ただのレースゲームみたいに
なっちゃっているんです。
ドライブシミュレーターのゆったりと
ドライブしている感覚を味わえるのは
3DO版なので、そこが好きなんですよ。
酒缶 『ロードラッシュ』は?
ラース 他機種版もあるんですけど、
3DO版の暴力シーンが一番激しいんです。
海外のものをそのまま持ってきているため
規制がかかっていないのではないかと
思います。
酒缶 暴力表現(※5)が好き?
(※5) 暴力表現……CERO発足前の独自レーティングの時代なので、かなり過激な表現のゲームも存在する。
ラース いや、海外に近い感覚のゲームで
遊びたいんです。
あと、『サプリーム・ウォリアー』(※6)も
お薦めです。
(※6) 『サプリーム・ウォリアー』……1995年にアクレイムジャパンから発売されたインタラクティブビデオゲーム。ラースさん曰くPC-FXの『バトルヒート』みたいなゲーム。伝わった?
ラース 動画を見てボタンを押すゲームです。
一度記憶すればできるゲームで、
タイミング良く押せると快感なので、
海外版も買ってしまいました。
酒缶 海外版は遊べるんですか。
ラース リージョンフリー(※7)なので、
国内の本体でも動きます。
海外版もゲーム性は同じで、
ただ言葉が英語になっただけで。
(※7) リージョンフリー……ゲームソフトには通常、リージョンコードが記録されていて、他の地域で発売されたゲーム機で動かないようになっているが、3DOの場合、海外で購入したソフトを日本の3DO機でプレイすることができる。
酒缶 いや、そこが一番重要な……。
ラース 何しゃべっているか分からないけど、
こちらでセリフを覚えちゃっているので。
海外版ってかっこいいですよね。
酒缶 3DOは世間的には忘れられた
ハードなのに熱いですね。
で、これがM2(※8)?
重いけど開発機材?
(※8) M2……3DO規格の次世代規格。誰もが『Dの食卓2』が3DO M2で発売されることを夢見ていた。
ラース M2って発売されなかったじゃないですか。
実は業務用のルートだけで、
住宅用のプレゼンテーション用端末として
起用していたらしいです。
酒缶 これを持っているのは3DOが大好きな
証明ですかね。
これはもう、遊んだんですか?
ラース まだ遊んでないです。
酒缶 もったいない。ぜひ、遊びましょう。
(つづく)