ゲームコレクター・酒缶がゲームコレクターさんのご自宅に訪問してゲームの話をするゲームコレクター訪問。
第10回は、mixiでATARIコミュと3DOコミュの管理人をしているラースさんを口説き落として、ご自宅に訪問させてもらいました。色々と想定外のモノがあったため、ノープランな展開になっています。
今回のコレクター:ラースさん
レトロハードを中心にゲームを収集しているゲームコレクター。
ハンドルネームは「マジック:ザ・ギャザリング」で「ラースのドラゴン」を3枚持っていたことから。
ラース これがオデッセイ(※1)です。
箱から出していいですよ。
(※1) オデッセイ……1972年にマグナボックス社が発売した世界初の家庭用ゲーム機。
ラース 外箱が古いから、
ボロボロと段ボールの欠片が落ちるので、
気をつけて下さい。
マグナボックス(※2)のオデッセイは
世界初の家庭用ゲーム機なので有名ですよね。
(※2) マグナボックス……米国のマグナボックス社のこと。
酒缶 この時代まで行くと
ボクも生まれてないですからね。
ラース オデッセイは1972年ですね。
オデッセイはマグナボックスルートで発売
されたので、マグナボックスのテレビでしか
遊べないと思われていたようで、
あまり売れなかったらしいです。
酒缶 プレステをソニーのテレビでしか
遊べないと思うようなもんですよね。
ゲームが一般的ではない時代だから
しょうがないですよね。
ラース 今のゲームって、ちゃんとテレビに
絵が出てくるじゃないですか。
でも、この時代はテレビに
オーバーレイ(※3)を張り付けて遊ぶので、
画面には点しか出てないんです。
(※3) オーバーレイ……当時のゲーム機では現在のゲーム機のように美しいグラフィックを表示できず、白いドットしか表示できなかったため、ブラウン管にオーバーレイというフィルムをつけてグラフィックの補完をしていた。
酒缶 結構おおごとなパッケージなんですね。
ラース これがゲームソフトにあたる
ロムなんですけど。
酒缶 あっ、番号が書いてある。1、2、3と……
これを本体に差すと、
ゲームが遊べるってことですよね。
ラース おそらくテレビに映る点が変わります。
このオーバーレイをテレビに付けて
プレイするんです。
酒缶 ということは、テレビのブラウン管の
サイズが決まっているんですね。
オーバーレイは2種類のサイズしか
用意されてないので。
ラース この時代ってゲームの走りというか、
すごろくゲームみたいなものが多いですよね。
酒缶 テレビに映ることが
めずらしかったんでしょうね。
まだ、動きがあるとかは関係なく。
すごいなぁ。オデッセイは……
プレイをされたんですか?
ラース プレイをする環境がないんですよ。
完全にコレクションです。
プレイの仕方もよく分かってないんです。
酒缶 もったいないです。
(つづく)