ゲームコレクター・酒缶がゲームコレクターさんのご自宅に訪問してゲームの話をするゲームコレクター訪問。
第9回はファミカセバージョン違いコレクター・ふぁみんこ職人さんのご自宅に訪問して、コレクションを見せていただきました。
今回のコレクター:ふぁみんこ職人さん
ファミコンを中心にレトロゲームを収集しているゲームコレクター。
ハンドルネームは某造形物(写真参照)を作る職人になってセミリタイアしようとした過去から。
ふぁみんこ職人 これは有名な再販。
箱が違うんです。
酒缶 『井崎脩五郎』(※1)ですね。
ボクも両方持ってます。
(※1) 『井崎脩五郎』……イマジニアが1990年に発売した『井崎脩五郎の競馬必勝学』のこと。再販版は1991年に発売されたが、パッケージに「ニューパッケージ版!!」とあり、価格も下がっているため、今でいうところのベスト版のような存在。
ふぁみんこ職人 『ハイウェイスター』(※2)の
印刷タイプとシールタイプとか。
(※2) 『ハイウェイスター』……スクウェアが1987年8月に発売したカーアクションゲーム。3Dシステムに対応しているが、3Dシステムの名称がまだ決まっていない段階で発売されたため、
パッケージには「液晶」、取説には「液晶スコープ」とあり、3Dシステム対応マークはシール対応になっている。実はとびだせめがねにも対応している。
酒缶 この2つは出荷時期が違うはずなのに
……両方とも液晶対応記念価格(※3)ってねえ。
(※3) 液晶対応記念価格……3Dシステムに対応したため、記念価格になっている。スクウェアが1987年12月に発売した『ジェイジェイ』のパッケージには「3D対応特別価格 4,500YEN」とあり、
やはり通常よりも安い価格になっている。ちなみに、同時期に発売された『ファイナルファンタジー』は5,900円。
ふぁみんこ職人 『ルート16ターボ』(※4)は
有名な形状違いですよ。
(※4) 『ルート16ターボ』……サン電子が1985年10月に発売したアクションゲーム。
酒缶 これは何ですかね?
任天堂タイプのカセット(※5)が
初期版なんですか?
(※5) 任天堂のカセット……初期参入で自社生産の権利を持っていた会社以外の会社は任天堂と同じデザインのカセットを販売していた。
サン電子は自社オリジナルデザインのカセットを採用しているので、任天堂のカセットが存在するのはかなり謎。
ちなみに、サン電子の後期タイトルで、東海エンジニアリング発売タイトルは任天堂タイプのカセットになっている。
ふぁみんこ職人 理由はわかりませんけど、
これはそこそこ見かけます。
酒缶 電話番号が違いますね。
ふぁみんこ職人 郵便番号が増えていたり、
電話番号が1ケタ増えたり、
住所が変わったりすると、
すぐにわかりますよね。
これが住所違いです。
酒缶 ん? この『東海道五十三次』(※6)、
コピーライトが違いますね。
古い方は1986年なんですけど、
新しい方は1988年になっていますね。
普通、コピーライトって変わらないはず
なんですけどね。
(※6) 『東海道五十三次』……サン電子が1986年に発売した『かんしゃく玉なげカン太郎の東海道五十三次』のこと。バーチャルコンソール『かんしゃく玉なげカン太郎の東海道五十三次』
ふぁみんこ職人 これは『ギャラクシアン』(※7)。
(※7) 『ギャラクシアン』……ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)が1984年に発売したシューティングゲーム。ファミコン初の任天堂以外の会社が発売したタイトルでもある。
ふぁみんこ職人 ナムコの初期タイトルは
紙パッケージ以外にプラケース版が
あるんですけど、これはその中身です。
プラケースのカセットは番号がありません。
酒缶 プラケースは番号がないから管理しにくいんですよね。
ふぁみんこ職人 これは『エクセリオン』(※8)。
これも有名かもしれないです。
裏の写真が違います。
(※8) 『エクセリオン』……ジャレコが1985年に発売したシューティングゲーム。バーチャルコンソール『エクセリオン』
酒缶 なんで写真だけ変えたんでしょうね。文章は同じですよね。
ふぁみんこ職人 FAX番号があるほうが
新しいバージョンです。
なぜ写真だけ変えたのかは分かりません。
気に入らなかったんですかね。
酒缶 わざわざ変えるってことは、
お金がかかるってことですからね。
(つづく)