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9.ファミカセバージョン違いコレクター(GameBridge 2010年9月掲載)

ゲームコレクター・酒缶がゲームコレクターさんのご自宅に訪問してゲームの話をするゲームコレクター訪問。
第9回はファミカセバージョン違いコレクター・ふぁみんこ職人さんのご自宅に訪問して、コレクションを見せていただきました。



今回のコレクター:ふぁみんこ職人さん
ファミコンを中心にレトロゲームを収集しているゲームコレクター。
ハンドルネームは某造形物(写真参照)を作る職人になってセミリタイアしようとした過去から。

9-2.見落としがちなバージョン違い




ふぁみんこ職人 これ、コナミのファミコンソフトなんですけど、
   全部バージョン違いなんですよ。

酒缶 ん?

ふぁみんこ職人 全部で4種類あるのではないかと思っています。

酒缶 えっ? どこが違うの?

ふぁみんこ職人 裏面の上、
   この部分がつるつるなのと、
   出っ張っているものがあります。




ふぁみんこ職人 そして、それぞれロゴがあるもの。




ふぁみんこ職人 わかりやすいところだと、
   『ゴエモン』(※1)は3種類持っているんですけど、
   もう1種類あるのではないかと思っています。

(※1) 『ゴエモン』……コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)が1986年7月に発売した『がんばれゴエモン! からくり道中』のこと。バーチャルコンソール『がんばれゴエモン! からくり道中』




ふぁみんこ職人 人気のあるタイトルだけなんですよね。
   何種類もバージョンがあるのは。
   まだ、追及している途中なんですけど。
   多分、『キングコング2』(※2)から
   コナミのロゴが変わっているので、
   『キングコング2』以降は
   ロゴなしの凸バージョンと
   つるバージョンしかないんですよ。
   でも、最後の3タイトル(※3)だけは
   1パターンであってほしい。

(※2) 『キングコング2』……コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)が1986年12月に発売した『キングコング2 怒りのメガトンパンチ』のこと。
(※3) 最後の3タイトル……『悪魔城ドラキュラ』『バイオミラクル ぼくってウパ』『もえろツインビー シナモン博士を救え!』の3本。
ディスクシステムで発売されたタイトルの復刻なので、当時の価格は安かったが、出荷本数が少なかったせいか、現在でも高値で安定している。
3タイトルともバーチャルコンソールになっているが、カセットの移植は『もえろツインビー シナモン博士を救え!』のみ。バーチャルコンソール『もえろツインビー シナモン博士を救え!』




酒缶 ロゴは企業のアイデンティティじゃないですか。
   だから、ロゴが変更された後は、
   ロゴバージョンは存在しないんじゃないですか。
   でも……
   これって普通の人は同じカセットだと思いますよね?

ふぁみんこ職人 いや、これらは違うモノなんです。

酒缶 でも、遊んでみたら同じなんじゃないですか?

ふぁみんこ職人 プレイして比較しているわけではないので……
   でも、自分の中では違うんですよ。
   有名なところだと、アイレムのカセットは、
   ダイオード(※4)のありなしで
   価値に差があるじゃないですか。

(※4) ダイオード……アイレム(現・アイレムソフトウェアエンジニアリング)から発売されたファミコンの初期カセットには発光ダイアードがついていた。
ファミコン本体に差して電源を入れると発光ダイオードが光る。画面が砂嵐でも発光ダイオードは光る。



ふぁみんこ職人 カセットの形状が違うと
   市場では全然価値が違うので、
   コナミカセットだって市場価値が
   変わってきますよね。

酒缶 いやいや、アイレムのカセットは
   ダイオードが売りだったし……。
   コナミカセットのバージョン違いは
   あからさまに誰も知らないんですけど。

ふぁみんこ職人 いや、僕には全然違うモノです。
   こんな感じでどんどん紹介していいですか?



(つづく)