ゲームコレクターの酒缶が読者のご自宅に訪問してゲームの話をするゲームコレクター訪問。
第4回はYさんのご自宅に訪問し、ネオジオの世界を存分に見せていただきました。
今回のコレクター:開発会社Yさん
ネオジオとつくモノにとにかく飛びついてしまう、アイムノットボーイなゲームコレクター。
実はPCエンジンやセガサターンのソフトもコンプリートしているらしい。
開発会社Y ネオジオ最後の
『サムライスピリッツ零SPECIAL』には
バグがあり、回収や交換があったのですが、
修正後のロムには絶命奥義(※1)がなかったんですよ。
だから、修正前のバージョンは
高値になってしまっています。
(※1)絶命奥義 残虐表現のため、修正されたと言われている。
酒缶 Yさんは高値になったものを持っているんですよね?
開発会社Y 両方とも持っています。
酒缶 最初から2本買っていたんですか?
開発会社Y いえ、運が良かったんですよ。
交換に出した後、
たまたま入った玩具屋のショーケースに
色あせた『零スペシャル』があり、
店長さんが
「それねぇ、発売当時仕入れたんだけど、
売れなくてね」 と言うので、即買いました。
でも、開封できなくてそのまま置いてあるので、
実は本当に初期型かどうかはわかりません。
酒缶 あらら……
↑開発会社Yさんのゲーム環境に欠かせない、ネオジオスティック用テーブル。ネオジオスティックは中の重りをカスタマイズしている
↑通販化粧品のDHCの箱にはネオジオの箱が6個入る。この箱こそネオジオコレクター必須のアイテム
開発会社Y 『レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ』は下卑た欲望で
最後のネオジオだから高くなるだろう(※2)
と思って4本買ったら、案の定高くなって
1本12万円で売れる時期があって、
遊んでいたやつを売って未開封を残したら
遊べなくなっちゃいました。
(※2)最後のネオジオだから高くなる コレクターが陥る罠の一つ。不発に終わり、プレミアにならないことのほうが圧倒的に多い。
↑未開封の『レイジ・オブ・ザ・ドラゴン』。ビニールやシールでシールドされているわけではないので、未開封かどうかの判断は本人次第
酒缶 あれっ? 未開封の方が高く売れるのでは?
開発会社Y そうなんですよ。
でも、自分の元に未開封を
残しておきたかった(※3)んです。
(※3)未開封を残しておきたかった 綺麗な状態のものを残しておきたいという心理の最終形態。
酒缶 今後の目標を教えてください。
開発会社Y 国内未発売ロムに手を出していきたい。
売っているところがあったら教えてください。
あと、死ぬまでゲームをやり続けます。
酒缶 コレクションとはなんですか?
開発会社Y 愛ですね。心から好きなんですよね。
陰で咲いている花が大好きなんです。
誰にも知られずに咲いている花が好き。
だからハードもそういう方向に行っちゃうんですよ。
酒缶 ありがとうございました。
↑Yさんのネオジオ関連攻略本コレクションの一部。気に行った攻略本には、普段読む用以外に観賞用が存在するとのこと
↑Yさんは最新のゲームソフトも集めているが、ネオジオオンラインコレクションなどネオジオ率がかなり高い
訪問後記
ネオジオというと、あの大きくて重いカートリッジのイメージが強かったのですが、
アーケードと家庭用ハードの連携やネオジオポケットのような携帯ゲーム機など、
独自の文化を築いたことにより、今でも一部のマニアに人気がある理由が何となく実感できました。
マイナー故に愛されていると思うと……こういうハードは今後出てこないのかもしれませんね。
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